不耕起栽培と環境2
まもろ米研究会

CO2の削減

○ 不耕起栽培は、通常の農法と異なり田起こしや代掻きをしません。当然、石油燃料の削減ができます。

水質 この水質検査は、平成20・21年度
に行った結果です。。


不耕起水田


○ 平成20・21年度年度、県営水道事業の協力で、用水路、慣行水田と不耕起水田の質調査を実施しました。

○ 不耕起水田では、富栄養化の目安である全窒素や全リンの値は高くなっていますが田んぼの中に生き物や藻類などが発生して窒素やリンを取り込んでいるものと考えられます。

○ この状況は、自然界のサイクルの中で生き物か生息しやすい環境を作り出しているということで、人為的な水質悪化の目安となる硝酸性窒素や亜硝酸性窒素は流入水より田んぼの排水の方が数値が低いという形で現れています。
 また、電気伝導率も流入水より低くなっており、電気が通りやすくなっています。これは、水に溶けている不純物が少ないことを意味します。


慣行水田


○ 水田がもつ他面的機能は、気温の上昇防止や地下水の涵養、洪水防止などが言われていますが、水質的については、むしろ農薬や濁水の流出など負のイメージがあります。
今回の調査では、慣行水田でも人工的な富栄養化の目安のひとつである硝酸性窒素や亜硝酸性窒素は、流入する用水の値より減少しており、水田が持っているろ過機能を勘案すると水質浄化に大きく貢献していると考えられます。
 


水質調査H20・21比較.pdf へのリンク

 

top

本年度の取り組み状況

不耕起栽培は、平成21年度で実証実験が終了し、22年度からまもろ米研究会員が
個人で栽培をおこなつています。なお研究会では、籾巻きから苗作りを共同作業
で行い、毎年苗を販売しています。